ローランドDG社より発売された小型UVプリンター「BD-8」。
オプションの回転ユニットを使用すると、直径10~50mmの円筒形の素材にもダイレクト印刷が可能です。
そこで今回はBD-8を使って円筒型の口紅、スプレーボトルに印刷する工程、仕上がりを見ていきたいと思います
BD-8の特徴
今回使用する機械「BD-8」について簡単にご説明します。
BD-8はローランドDG社より発売されているデスクトップ型フラットベッドUVプリンターです。
コスメグッズや文具、アクセサリー、ギフト、ボトルなどさまざまな形状や材質のアイテムに直接印刷ができます。
最大でA5 サイズ、高さ102mmのモノに印刷可能です。
BD-8の主な特徴は下記のとおりです。
BD-8の主な特徴
- 脱臭機が内蔵されているので、プリンターが動作中に発生する臭いを軽減し、屋内や家内での作業環境を快適にする。
また、コンパクトで置き場所に困らない。 - プライマーインクを搭載しているため、素材とインクの密着性がグッと高まる。
さらに、ガラスや皮革などツルツルとした素材にも印刷すること可能。 - オプション追加で円筒形状の素材(口紅、ボトル、ボールペンなど)にも印刷ができる!
口紅に名入れ印刷してみた
準備
はじめに、素材を回転軸ユニットにセットします。
ソフト側で高さの設定を行うと、自動で機械側が高さ調整を始めます。
高さ調整が完了し、ソフト側でデータを送信すると印刷開始です!
必要に応じて機械側で自動的にクリーニングが入る場合があります。クリーニングが終わると、そのまま印刷に入ります
印刷から完成
ついに、印刷スタートです。
プライマーインク、ホワイトインクの順で印刷を行います。
プライマーインクとは、カラーインクの前に乗せる透明のインクでいわゆる下地のようなものです。
このインクを最初に乗せることで、素材とインクの密着性がとても高まります。
緑色に光っているのがUVライトです。
このライトが素材の上に乗ったインクに当たり、硬化することによって印刷ができます。
印刷できました!
はっきりと文字が印刷できています。
印刷位置や文字サイズもちょうどよく、思い通りの印刷ができています。
プライマーインクを使用したので、軽く擦っても印刷が剥がれません。
プライマーインクを搭載しているのは、BD-8の大きな特徴です。
また、UVプリンターは白インクが濃く、下地の色の影響を受けづらいのが特徴です。
色の濃い素材に印刷する場合も、先に白インクを敷くことでカラー印刷をはっきりと見せることができます。
スプレーボトルにカラー印刷してみた
準備
はじめに、素材を回転軸ユニットにセットします。
上部のパーツがあると上手く重心が取れなかったため、パーツを外しました。
ズレが起きてしまうと上手く印刷ができないため、位置をしっかり合わせて印刷面が安定するようにセットしていきます。
印刷から完成
ソフト側での設定、高さ調整、クリーニングを終えて印刷スタートです。
今回もプライマーインク、カラーインクの順で印刷します。
少しずつ回転しながら、ボトル全体に印刷されていきます。
完成品がこちらです。
鮮やかな発色で、ぐるっと一周デザインを入れることができました。
まとめ
今回は、UVプリンター「BD-8」を使用して口紅とスプレーボトルに印刷をしました。
BD-8は、デスクトップサイズさながら円筒形素材への印刷が可能なことやプライマーインクを使用できるため、とにかく幅広いグッズ作製が叶います。一般的なUVプリンターと比べるお手頃で導入しやすく、また誰でも簡単に使える操作性を兼ね備えるため、エントリーモデルとしても人気の高い機種です。
ユーロポートでは、実機を使用したデモンストレーションも可能です。
UVプリンターの導入をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
今回紹介した機械
今回の記事でご紹介したサンプルは、全てこちらのBD-8(ローランドDG社)を使用して作製されています。
BD-8はコスメグッズや文具、アクセサリー、ギフト、ボトルなどさまざまな形状や材質のアイテムにダイレクト印刷が可能。
優れた印刷品質と初心者でも簡単に使える操作性を兼ね備え、さらに導入しやすい本体サイズと価格で店頭やホームオフィス、教育現場に最適なUVプリンターです。