百貨店やアパレルショップなどで刺しゅうが施されたハンカチやTシャツ、帽子の裏を見たときに、裏地まできれいに縫われている商品ってありますよね?
裏まできれいな刺しゅうは、特にハンカチやタオルなど表裏がハッキリ見える商品のクオリティや価値を更に上げてくれます。
刺しゅうの特徴として糸の「高級感」や「温かみ」といったものがありますが、今回ご紹介する刺しゅう方法を行うことで、よりそれらの特徴をより一層引き出すことができます。
キレイな刺しゅうを施すのに特殊な技術が必要だと思うかもしれませんが、そんなことは全くありません。なぜなら通常の作業工程と99%変わりがないからです。
それでは、残りの1%に隠された秘密を実際に作業しながらお伝えしていきます!
目次
1. 使用するもの
まず使用するものをご紹介します。
- ・刺しゅう機:ブラザー(brother)社製 PR1055X
- ・上糸
- ・上糸と同色の下糸
- ・刺しゅうする素材
2. キレイに刺しゅうする方法
いきなりですがキレイな刺しゅうのための1%の秘密を教えたいと思います。
通常は刺しゅうの下糸に白色の糸を使用するのですが、ここで白色ではなく上糸と同色の下糸を使うのです。
…それだけ?と思いますよね。しかし本当にこれだけなのです。
たったこれだけのことで裏面までキレイに刺しゅうできるのです!
それでは早速下糸作りを始めていきます。
まず、上糸と同じ色の下糸をボビンに巻いていきます。
ウィーン…下糸完成!
後は今作った下糸をPR1055Xにセットしてスタートするだけ!
もうここからはいつも通りです。
完成しました!
もちろん表は問題なくクオリティの高い刺しゅうが施されました。
気になる裏面はどのくらいキレイなのでしょうか。下糸が白の時と比べてみましょう。
ドドン!
おぉ…!!となりましたよね?
上糸と下糸が揃うだけでこんなにもキレイになるのです!
違いは一目瞭然ですね。
1%の工夫でここまで刺しゅうはキレイになるのです。
今回はハンカチに刺しゅうをしましたが、柔道や空手の帯などにも応用することが出来ます。
ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
3. ブラザー(brother)社製刺しゅう機のご紹介
ブラザーから発売されている刺しゅう機3機種をご紹介いたします。
カメラ機能搭載10針ミシン 「PR1055X」
プロフェッショナルのための6針1頭「PR670E」
ネーム作業に特化した簡単操作ミシン「VR100」
ブラザーの刺しゅう機にはどの機種にも自動で糸通しを行う機能が搭載されているので、細い針穴に糸を通すストレスがありません!
また今回PR1055Xを使用して感じたことなのですが、フルカラーでのタッチパネル操作が本当に使いやすいです。機械の操作は意外と覚えるのに時間がかかったり、逆に忘れたりしてしまうのですが、ボタンのアイコンが分かりやすく、感覚的で操作ができるのでスムーズに刺しゅうができます。
4. まとめ
「高級感」や「温かみ」の与えられる刺しゅう機でもありますが、着ている服の裏地がふとした瞬間に見えたりして、裏もキレイに縫われていたら良いなと思う方は意外とたくさんいます。そんなニーズに応えてみるのも良いと思いませんか?
ユーロポートはお客様の「作りたい!」という願いを全力でサポート致します。
何かお困りのことがあれば是非ご相談ください。
以上、キレイに刺しゅうをする方法でした!