ユーロポートには様々なカッティングプロッターがありますが、
シートフィード(グリットローリング)タイプのものがほとんど。
フラットベッドタイプはなかなか目にする機会も少ないのではないでしょうか。
通常、カッティングプロッターは普通のものは最大カット圧は500gほど。
中型プロッターだとVC-600が600gと最高クラス。
カットできる厚みも最大のもので0.8mmまで。1mm以下が限界のようです。
今回ご紹介するCFL-605RTは最大カット圧が1.5kg、最大カット厚みが10mmと群を抜いています。
この違いにはいったいどこにあるのか・・・
そもそもシートフィードとかフラットベッドとかどういう違いがあるの?
フラットベッドカッティングプロッタ CFL-605RTってどんな機械なの?
どんなものがカットできるの? そんな疑問にお答えしましょう。
フラットベッド特有の使い方やカットの違い、使い方次第で新しいビジネスの切り口が
見えるかもしれない…
これを読んで、フラットベッドカッティングプロッタ CFL-605RTに一歩近づけるかも!
目次
1.CFL-605RTの特徴
では早速、
こちらがミマキエンジニアリング社製
小型フラットベッドカッティングプロッタ CFL-605RT。
小型といってもやはりフラットベッドタイプ。
大きさはオフィスにあるようなデスクを想像してみてください。
あれが2つ分。そこそこ大きいです。そこにヘッドと真空吸着機がのっています。
こちらがヘッドのユニット部分。
CFL-605RTはAとBの2つのユニットに分かれていて、それぞれ取り付けるツールが異なります。
奥側がAユニット。
主に通常のカット用に使用します。偏芯カッターやボールペンが装着できるユニットです。
そして手前がBユニット。
こちらには罫引き用ローラー、タンジェンシャルカッター、レシプロカッターが装着できます。
それぞれのユニットで装着できるカッターは、そのユニットでしか使用できず、
たとえば罫引き用ローラーをユニットAに装着する・・ということはできません。
CFL-605RTはAとBの2つのユニットに分かれていて、それぞれ取り付けるツールが異なります。
これがCFL-605RTに装着できるカッターたち。詳しい説明は後ほど。
そしてふたつのユニットに向かって右側にあるこの白い部分。
ここがトンボ読み取りのセンサーです。
CFL-605RTは印刷されたトンボマークを読み取って正確にカットしてくれる
「プリント&カット(トンボカット)」も標準装備♪
さらに、本体向かって左上の操作パネルです。
右側の赤いボタンは「EMERGENCYスイッチ」。
緊急時や強制的に電源を落とす際に押します。早押しボタンではありません。
そして操作パネルの下。足の部分にある黒いユニットが真空吸着機。
みんなだいすき真空吸着機です(˘ω˘)
でも、真空吸着機なんて何に使うんでしょう?
さらにその左、側面にロールシート置台のような装置がありますが、そこに乗っかっている
この透明なロールシートが吸着シートです。
やっぱり何に使用するシートなのでしょう・・・?
そのひみつはまとめて第4章でご紹介。
さて、CFL-605RTの簡単な説明はここまで。
フラットテーブルと2つのユニット、真空吸着機。
通常のカッティングプロッターとはひと味もふた味も違う感じがします。
はたしてこのCFL-605RTを攻略できるんでしょうか?早くも中ボス登場の予感です。