その名の通り真空・高熱によって特殊な形状の素材に昇華転写ができるプレス機です。
たとえばiPhoneケースなども通常のプレス機だと前面にしかプリントができませんが、
真空プレス機だと側面までのプリントが可能に。
平面プレス機がフライパンなら、真空プレス機はオーブンのようなもの。
今回そんな真空プレス機・パシェルの実態を余すことなくご紹介!
これであなたも真空プレス機マスターになれるかも?!
目次
わたしたちの身のまわりには様々なプリントによって作られたものがあふれています。
昇華プリントもそのひとつ。
昇華プリントは、昇華プリンターで印刷した写真や絵などを転写することのできる印刷技術です。
昇華インクを使うと、ポリエステルでつくられた布・Tシャツ・ポロシャツ等をはじめ、
ポリエステル樹脂をプレコートしたマグカップや、陶器・タイル・ガラスなどに
転写することができます。
このような布物などの平らなものは平面プレス機で転写ができるもの。
こちらがその平面プレス機。
でも分厚い素材などは転写はむずかしい・・・
どうせならもっと変わった形状のものにも転写したい・・・
そんな時こそ真空プレス機の出番です!
真空プレス機ならプリントできる素材の幅が広がるので、これから本格的に昇華転写で事業をはじめるなら一台は持っておきたいプレス機です♪
さて、次からパシェルの真の姿をお見せしましょう!
1.パシェルの構造
さてこちらが今回ご紹介のユーロポートオリジナル真空プレス機・パシェルです。
サイズとしては家庭用のA4サイズ対応のインクジェットプリンターを思い浮かべてみましょう。
・・・なるほどわからん。
ではA4サイズのユーロポートのカタログとくらべてみましょう。
どうでしょう?大きさのイメージできました?
「プレス機」という単語から大きなイメージをしてしまいそうですが意外とコンパクト。
机の上において作業ができます。
せっかくなので中身を見てみましょう。
中に見える半透明の膜のようなものがついた台座がバキュームテーブルです。
この半透明の膜のようなものは薄いシリコンです。
さらに
下ゴテ部分がみえてきました。
バキュームテーブルを使うのはタイルやiPhoneケース、フォトフレームなどのとき。
マグカップを転写する際は使用しません。
なのでバキュームテーブルはマグカップの転写の際は外しちゃいます。
バキュームテーブルを外したとき一緒に魚が焼けそうなグリル網のようなものも外します。
以上、今暴かれるパシェルの内部構造!でした。
意外とシンプルですね。
パシェルの操作方法
真空プレス機・パシェルは一度に複数の素材の転写が可能です。
たとえばマグカップなら半周転写も一周転写も、最大4個までキレイに印刷可能です。
マグカップ用のプレス機もありますが大量に転写する際は便利です。