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今回は、シルエットジャパン(Silhouette Japan)社の小型カッティングマシン「シルエットカメオ4(Silhouette CAMEO4)」を使用しているcar office C'z-SUNの谷本様に導入インタビューを行いました。
機械の導入を決めた理由や導入後の反響、実際に使ってみた操作感などについて詳しくお伺いしました。
- car office C'z-SUN 様 とは -
徳島県徳島市にある車両関係の会社様です。中古車販売、修理、整備、板金・塗装などを行なっています。
カーレースなどのイベントにも参加されていて、レースカーのラッピング、ステッカー作成、Tシャツ作成にカメオ4を活用されています。
~シルエットカメオ4がきっかけで、作りたいものの幅が広がった~
カメオ4を購入しようと思ったきっかけは何ですか?
元々ステカSV-8(ローランドDG)を使っていましたが、7年くらい使って調子が悪くなってきていました。
その時期に自社のステッカーを作ることになったので外注しようと思い見積もりを取ったんです。
しかし最低100枚注文しなければならない上に、想像していた金額よりもかなりオーバーしていました。
これならカメオ4、シート、付属品も余裕で買える金額だと思いました。
ちょうどステカよりも幅の広いものを作りたいなと思っていたので、迷わずカメオ4への買い替えを決めました。
スキャンカットとも比較したんですが、置くスペースを考えたときにカメオ4の方がコンパクトだと思いました。
おそらく高さはステカとあんまり変わらないです。
また、後ろについているカッターなど、付いている機能が魅力的だったのでカメオ4にしました。
なぜユーロポートから購入してくださったのですか?
ウェブで調べていたら一番上の方に出てきました。
そこから何社かは見比べたんですが、ユーロポートさんのページには使い方やシートの材質などいろいろ詳しく載っていました。
一番サイトが見やすかったです。
また、電話で問い合わせたことが何度もあるんですが毎回丁寧に教えていただけたので、もう10年ずっと使わせてもらってます。
その後担当営業になってくれた方が何名かいらっしゃったんですが、不明点は電話で聞いています。
ちょっとしたことでも教えてくれるっていうのがすごく大きいですね。
シルエットカメオ4でどのようなものを作っていますか?
ステッカーはもちろん、今はアイロンプリントでTシャツ作りにも挑戦しています。
あとはレースカーのラッピングもやっていますね。
あとは、看板を作ったりっていうのも以前にありましたね。
シートを変えればすごくいろいろ作れるので、助かっています。
データ作りはどうされていますか?
今はイラストレーター(illustrator)で作成をして、プラグインのシルエットコネクト(Silhouette CONNECT)を使ってデータを入れています。シルエットスタジオ(Silhouette Studio)の操作はすごく簡単です。
アイコンにカーソルを合わせたら説明が出てきたりするので、わかりやすいですね。
はじめは無料版シルエットスタジオで全部済ましていたんですが、illustratorを使い出してからシルエットスタジオにデータを移した時に、ちょっとデータ修正が必要になることが出てきました。
それが難しくて調べていてユーロポートさんのページを見たら、シルエットコネクトという商品があるとわかって購入しました。
値段は少ししますが、全然元が取れるなって感じですね(笑)。
illustratorを使うなら絶対にシルエットコネクトを使った方が便利です。
カメオ4の使用感・操作感はいかがですか?
操作感に関してはすごくいいです。例えばロールフィーダーが付属してるっていうのは大きいですね。
たまに長尺で1mを超えるものを作ったりするんですが、ステカの時はカット中に少し斜めになったりしていたんです。
それがカメオ4ではほぼないので、断然便利だなと思いますね。
もちろん買ってすぐの時は慣れなかったです。ステカとは操作方法が違ったり、Bluetoothの接続などは少し難しかったですね。
でもウェブに説明書が載っていたので、それを印刷して、見ながらやれば問題はなかったです。
そもそも機械本体の操作ってすごく少ないじゃないですか。
なのでそこまで難しいとは感じなくて、スムーズに導入できたかなと思います。
どちらかというとソフト側の操作の方で、カット圧の調整などをマスターするのが難しかったんですが、営業さんからカット圧の一覧表(刃圧表)をもらって。それがすごく便利でした。
それまでは色々切ってみて綺麗に切れた設定を紙に記録してたんですけど、刃圧表があれば一発で適切な設定がわかりました。
現在はカメオの全セットに刃圧表が付属しています。
実際にカメオ4を使ってみて、イメージ通りのグッズが作れましたか?
作れていますね。今はお店のTシャツとかも作ったりしていて、想像していたものはどんどん形にできていると思います。
クオリティを上げるためには業務用のプロッターにしないといけないかなとも思ったんですが、50センチくらいの大きいデザインだったら、業務用のプロッターを使われている看板屋さんのものと比較しても遜色なかったです。
切った縁の感じも綺麗です。
オススメのシートや作業道具、使用されてるものなどあれば教えてください。
カッティングシートだったらNCXのシルバーです。
シルバーのステッカーシートってよく、日光や熱で黒くなるんです。うちは車に貼っているので、使用環境としてはおそらく一番最悪のパターンだと思うんですよね。でもこのシートは全然黒くならないです。
昔はレースカーのシートを1年に1回張り替えたりしていたんですが、NCXは3~4年経っても全然色が持ってますし、多分7年ぐらい前に貼った車のボンネットのシートでも色が残ってますね。
また、のりズレが起きにくいのも嬉しいポイントです。
車に貼るときって、角とかを密着させるためにヒートガンというドライヤーであぶるんです。この時に安いシートだとのりとシートがズレてシワになることがあるんですけど、NCXはほぼほぼズレないです。
曲面にも貼りやすいですし、これはすごくいいシートですね。
今うちにあるのシートはほとんどNCXです。
アイロンシートはRMSを使うことが多いですね。
まだ始めたばかりで練習がてらという感じなので、コスト的にすごくいいです。
カメオを購入して良かったと思うことを教えてください。
カメオ4を買ってからいろんなものが生まれましたね。
大きいところで言うとレースカーのラッピングが始まりました。
ステカだと20センチ幅なので、大きいデザインは作れなくて。レースカーに貼り込んでもそんなに大したものはできなかったと思うんですけど、カメオ4にしてから大きいデザインもできたので、こんなことできるの!?という驚きがありました。
レースカーのラッピングきっかけでお問い合わせや雑誌の取材もくるようになり、宣伝にもなっているなと感じます。
イベントにこの車を持ってきて欲しいとか、よく言われるようになりました。
また、作りたいと思うものの幅がすごく広がりました。
最初プリントは趣味の延長でと思っていたんですが、お店のクオリティーに近いものができるようになって、プリントも事業として今後やっていきたいなぁなんて思える機械だったというか。
小ロットのものを作るっていうお話になってもカメオ4だったらすぐに対応できますからね。
ユーロポートを選んでよかったと思うポイントはありますか?
他社さんだとカッティング関連しか取り扱っていませんってとこが多いと思うんですけど、ユーロポートさんはカッティングだけじゃなくていろんなプリンターも扱っていたりして、他のものもちょっとやってみたいなって思わせてくれるお店だと思います。
ショールームにも伺ったんですけど、印刷された見本があったりして、実際に手に取ってサイズ感や質感を見れるお店っていうのはなかなかないと思います。
ウェブだけじゃなくて、店舗もちゃんとされてるお店だなっていうのはすごく思っていて。あとはやっぱり色々教えてくれるので、これうちでも作れるんじゃないかな、できるんじゃないかなって思えるものがすごく多いのが一番の印象ですね。
今後作ってみたいものや、お店としての展望を教えてください。
まずはプリントとかステッカーの事業っていうのをできるようにしたいですね。
ステッカー作りって、大手のお店だと何十枚からじゃないと注文できない・安くならないとか多いですけど、カメオ4を使うことでそれこそ1枚からでも作ろうかななんて思っていて。ステッカー1枚作りたいなんて希望にも、全部対応していけるお店にしたいなと考えています。
車屋さんでステッカー作りもやっているところってないと思うんです。
人がやっていないことは、何か面白そうだなと思うので。
また、元々うちはレースをやっているので、やはりレースカーのラッピングはやっていきたいですね。
ラッピング車にすると、これどこで作ったの?とレース中のサーキットで聞かれるんです。
これを最終的に一手に引き受けられたら。
今はまだレースカーの作成自体が少ないので、スポンサーを獲得するお店やチームが増えて、どんどん普及していったらなと思います。