brother社の刺しゅう専用機「SKiTCH(スキッチ) PP1」とは、
初心者であっても本格的な刺しゅうを楽しむことができる刺しゅうミシンです。
Tシャツやトートバッグなど既製品への刺しゅうや、専用アプリを使用したオリジナルデータの作成・編集など、直感的に刺しゅうを行えます。また、業務用刺しゅうミシンと比較して、導入コストを抑えることが出来るので「今まで手が届かなかった」といった方にもおすすめな1台となっております。
本記事では、「SKiTCH PP1」の特徴や活用方法を解説していきます。
「SKiTCH PP1」の導入に悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。
刺刺しゅう専用機「SKiTCH(スキッチ) PP1」とは
まずは、刺しゅうミシンについて解説いたします。

刺しゅうミシンとは、「刺しゅう専用のデータ」を読み込み、データに基づいて「自動で模様を縫い上げる」ミシンです。
家庭用ミシンでは難しい複雑な柄も再現でき、装飾などに適しています。
逆に、家庭用ミシンが得意としている「縫い合わせる」事には不向きな刺しゅう機となっております。
製品概要
刺しゅう専用機である「SKiTCH PP1」の製品概要を確認していきましょう。
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- 機械本体
- 型番:PER0001
- 外形寸法:437(W)×230(D)×318(H)mm
- 重量:約7.6kg
- Bluetooth接続:〇 ※
- 保証期間:3年保証
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- 刺しゅう関連
- 最高縫い速度:400針/分
- 最大縫製サイズ:10(W)×10(D)cm
- 渡り糸カット:〇 ※
- 刺しゅうデータの組合わせ:〇 ※
「※」がついている機能は専用のモバイルアプリ「Artspira(アートスピラ)」が必要になります。
大型の業務用刺しゅうミシンと比較して、コンパクトなことがわかります。
ご自宅で気軽に刺しゅうを楽しみたい方やスペースの確保が難しい方におすすめの1台となっております。
おすすめポイント
次は「SKiTCH PP1」のおすすめポイントです。
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筒状・立体物への刺しゅうを可能にするフリーアームを採用
バッグの持ち手やシャツの袖、トートバッグへの刺しゅうなど、「立体」や「筒状」のアイテムにも刺しゅうを施せます。
家庭用ミシンでは難しいアイテムへの刺しゅうも「SKiTCH PP1」であれば可能です。
より多くのアイテムに刺しゅうが出来るので、オリジナルグッズの作成やリメイク用途など、創作の幅が広がります。
詳しくはこちら
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枠張りを簡単に行える「マグネット式刺しゅう枠」
SKiTCH PP1には10×10cmの「マグネット式刺しゅう枠」が標準付属。
「枠張りが難しい」といった課題を解決します。
マグネット式刺しゅう枠を使用することで、生地の固定を容易にするだけでなく、しわも作りません。 -
スマートフォンやタブレット操作に対応
刺しゅうデータの選択から編集・転送まで、モバイルアプリ「Artspira(アートスピラ)」で対応可能です。
スマートフォンやタブレットから操作が出来るので、刺繍が初めての方やミシン操作が苦手な方にもおすすめです。 -

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多様なデザイン取り込み・編集機能
Artspiraを利用することで、「スマホ内の画像やイラストを刺しゅうデータに変換」「手描きの刺しゅうデータを作成」「配信されている模様を使用」など、自由なデザインが可能となっております。
刺しゅうに必要なデータを手軽に作成したい人におすすめです・ -
コンパクトでご自宅での操作に向いている設計
外形寸法が「437(W)×230(D)×318(H)mm」とご自宅の作業スペースにも設置しやすいサイズ感となっています。
SKiTCH PP1 は作業スぺースが限られていても導入しやすい刺しゅう機です。 -

SKiTCH PP1の活用方法
SKiTCH PP1の活用方法と、実際の作業工程を少しだけお見せいたします。
SKiTCH PP1の活用方法
- 既製品への刺しゅう(リメイク)
- ワンポイント刺しゅう
- ワッペン作成
- オリジナルグッズの作成
実際の作業工程 | ワッペン作成
ワッペンを作成する際は耐熱性のある、レーヨン100%の糸を使用してください。
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① 刺しゅう枠に芯材をセット
刺しゅう枠がマグネットのため簡単にセット可能です -

② 刺しゅう枠をミシンにセットしたら糸を通します
ガイドがあるので慣れていなくても安心してください! -

③ 糸通しを終えたら刺しゅう開始
ボタンを押して後は待つだけ -

④ 刺しゅう中
ワッペンの形が見えてきました! -

⑤ ワッペン用のコテで型取り
デザインしたワッペンに沿って芯材を溶かしていきます -

⑥ ワッペンが完成!
簡単に自分だけのワッペンが作成可能です!
ご家庭でのハンドメイドから店舗ノベルティの作成、プリント専門店やタオル専門店での名入れサービスなど、刺しゅうが出来る事によってハンドメイドやビジネスの幅が大きく広がります。
デニムへの刺しゅうなど、上記に記載した内容以外にも使用用途はございます。
ご自身の用途・目的に合った使い方を探してみてください!

どのような人に向いているか
ここまで「SKiTCH PP1」のおすすめポイントやできることを解説してきましたが、どのような人に向いているのかも解説いたします。
- SKiTCH PP1 が向いている人
- 初めて刺しゅうミシンに触れる方
- 刺しゅうミシンの操作に不慣れの方
- 刺しゅうデザインを手軽に作成したい方
- 業務用刺しゅうミシンを導入したいが、設置スペースが無い方
SKiTCH PP1は、刺しゅうのエントリーに最適な1台となっております。
モバイルアプリ「Artspira(アートスピラ)」とは
「Artspira(アートスピラ)」とは、SKiTCH PP1や昇華転写プリンター「SP-1」、カッティングマシン「ScanNCutシリーズ」など、brother社の製品で利用可能なモバイルアプリです。
SKiTCH PP1で使用するデータの作成・修正は勿論のこと、内蔵データを使用した装飾、AIを使用したスタイルの変更など、創作の可能性を広げることが可能です。
▼ Artspira(アートスピラ)の各機能が気になる方は以下の記事をご覧ください。
昇華転写プリンター「SP-1」との組合わせ
SKiTCH PP1はbrother社の昇華転写プリンター「SP-1」と組合わせることで、更なる真価を発揮いたします。
SKiTCH PP1で「刺しゅう」を施し、SP-1で「昇華転写プリント」を行うことで、刺しゅうでは表現の難しいグラデーション表現や写真表現を可能にします。 この方法は「昇華刺しゅう」と呼ばれ、白1色で多彩な表現を実現いたします。

▼ 昇華刺しゅうを可能にする、昇華転写プリンター「SP-1」について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
よくある質問
Q. 刺しゅうをする際に何を用意したらいいのでしょうか?
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A.製品本体/付属品のほかに、以下をご用意ください。
・刺しゅうする生地や既製品
・接着芯や水溶性シート(※刺しゅうする素材による)
・刺しゅう糸
・刺しゅう用下糸
・ネットワークに繋いだBluetooth対応のスマートフォンやタブレット
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Q. 刺しゅうデータは自分で作らないといけないのですか?
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A. 専用アプリ「Artspira(アートスピラ)」では、様々な刺しゅうデータを配信しております。(※一部有償)
そのため、自分で刺しゅうデータを作らなくても、Artspiraで配信されているデータを利用することで刺しゅうをお楽しみいただけます。
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Q. 自分で描いたイラストを刺しゅうデータにすることはできますか?
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A. 専用アプリ「Artspira」やPC刺しゅうデータ作成ソフトウェア「刺しゅうPRO」を使って、自分で描いたイラストを刺しゅうデータにすることができます。
■専用アプリ「Artspira」
アプリ上でイラストを描いたり、自分で描いたイラストをアプリに取り込んで刺しゅうデータに変換したりすることができます。(※一部有償)
■PC刺しゅうデータ作成ソフトウェア「刺しゅうPRO」
デザインデータ・画像データ・写真を刺しゅうデータに変換できます。同じデザインでもステッチの種類を替えるだけで、異なった雰囲気の刺しゅうを楽しめます。作成したデータは一度Artspiraに取り込んだ後、製品にデータ転送します。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
刺しゅう専用機「SKiTCH(スキッチ) PP1」を導入するにあたっての、疑問や不安が解消されていたら幸いです。
また、「まだ疑問点がある」「実機を見るまでは購入を決められない」といった方もご安心ください。
ブラザーの正規販売代理店であるユーロポートでは、刺しゅう専用機「SKiTCH(スキッチ) PP1」を取り扱っています。
弊社ショールームにて実機の展示も行っています。
ショールームでは実際に機械を動かすデモンストレーションも受け付けております。
想定しているデザインを実現できるのか試したり、他製品との比較や相談もできますのでお気軽にお問い合わせください。













