熱をかけると縮み、あらゆる形にフィットすることから、ペットボトルや化粧品、書籍、生活用品、文房具、雑貨品、食品、医薬品などの幅広い分野でラベルや包装に用いられることの多いシュリンクフィルム。
商品を保護するだけではなく、優れた透明性や光沢性で商品を美しく演出する役割も果たします。
多彩な用途で使用されるシュリンクフィルムですが、MPプリンターを活用することでオリジナルのデザインを作製することができます。今回は、MPプリンターでシュリンクフィルムを加工するメリットと、その手順をご紹介します。
シュリンクフィルムの加工を内製化
オリジナルのシュリンクボトルを作りたい場合、グラビア印刷やフレキソ印刷の印刷会社に外注するという方法があります。 外注は、大量生産や再版・改版で繰り返し印刷する場合にはコストを低く抑えることができます。
しかし、色ごとに版代がかかることから多色になればなるほど印刷費用は高くなり、最低ロット数も非常に大きいため小ロット生産には向いていません。 そこで、小ロットでシュリンクフィルムをオリジナル加工したい方にはデジタル印刷で内製化する方法がおすすめです!
MPプリンターでシュリンクフィルムに印刷できる!
デジタル印刷は、版が不要なため1枚単位から製作することができます。多様なデザインを小ロットで生産したい場合には、外注よりも低コストで生産することができます。
シュリンクフィルムに使用するインク
デジタル印刷で使用する主なインクには「UVインク」と「MPインク」があります。
UVインク
UVインクはメディアの表面にインクを固めることできるため、簡易製作に向いています。また、UV照射でインクが硬化するため印刷時間が早いのも特長です。 しかし、インクが硬いことでフィルムに収縮ムラが発生してしまう恐れがあります。そのほかにもUVインク独特の臭いにも注意が必要です。
MPインク
MPインクは伸縮性があるため、熱をかけたりや折り曲げたりしてもインクが割れないという特長があります。出力済みのフィルムに熱をかけても収縮ムラはありません。また、印刷時のみ多少インクの臭いがありますが、揮発して無臭になるため飲料水などへの影響もありません。
MPインクは40℃前後の温風で緩やかに乾燥するため、表面がフラットで自然な仕上がりになります。メディアへのダメージも少ないため、後加工に強いのも良い点です。
MPプリンターを使ったシュリンク印刷の工程
MPプリンターを使用することで、手軽にシュリンクフィルムを加工することできます。その加工手順をご紹介します。
①シュリンクフィルムをMPプリンターでプリント
②必要なサイズにカットし、両面テープを端に貼って筒状にする
③筒状のフィルムをボトルに通して熱をかける
④完成
印刷工程
今回使用した機械&資材について
最後に、今回使用したシートと機械について詳しくご紹介いたします。
MPインクジェットプリンターValueJet VJ-628MP
MPインクジェットプリンターは、MPインクを搭載し、PET、合成紙といった素材から、スチレンボード、プラダン・ダンボールといったボード材など、さまざまな素材への印刷ができます。
熱や伸びにも強いことから、アクリルやペット素材に対する印刷後の真空成型、熱成型加工なども可能です。
シュリンクフィルム
武藤工業株式会社のMPプリンター専用の印刷できるシュリンクフィルムです。熱で縮ませることであらゆる形にフィットさせることができます。包装やパッケージなどの用途で幅広く利用されています。
シュリンクフィルムに印刷するならMPプリンター
シュリンク包装は商品の保護や開封防止の役割に加えて、広告宣伝の役割も果たします。 パッケージを差別化し付加価値を与える手段として、イベント、お土産のパッケージ、オリシャン(オリジナルシャンパン)、さらにはデザインの試作など、小ロットでのシュリンク印刷を行いたい場合にはMPプリンターを検討してみてはいかがでしょうか。
導入ならユーロポートにお任せください!
ユーロポートではMPプリンターやシュリンクフィルムを取り扱っています。導入前のご相談から導入後のサポートまで一貫して対応いたします。 弊社のショールームではMPプリンターを展示しています。デモンストレーションも実施していますので、実機をご覧になりたい方はお気軽にお問い合わせください。遠方でご来社いただくのが困難なお客様へはオンラインでのデモンストレーションも行っております。
また、ユーロポートでは機械の導入支援として補助金やリース契約のサポートを行っております。「MPプリンターの導入を考えているけど費用面が心配。」と不安な方は、まずはご相談ください!