今回プリント事業を始めるにあたりユーロポートより各種システムを導入していただいた株式会社arps様にインタビューを行いました。導入の経緯から補助金活用のお話まで幅広くお話を伺いました。
- 株式会社 arps様とは -
スマートフォンやPCなどの電子機器の修理、電子部品の卸販売、輸入貿易事業、電子機器の修理店に向けて技術サポートを行う事業など幅広い事業を行っている会社様です。 2022年1月に「ものづくり補助金」の採択を受け新規事業としてプリント事業を展開する事となりました。
~補助金を活用して新規事業を展開~
機械導入のきっかけはなんだったのですか?
社内で現在行っている電子機器の修理事業の他に新規で事業を始めようということになりまして。
事務所の近くにみなとみらいや元町などがありますが、そこでペットを連れている方を見た時に「ペットグッズの販売」を思いつきました。私自身(髙木会長)もペットを飼っているのでドッグウェアやペット用の小物などに需要があると感じました。
元々、修理パーツを海外から輸入していた関係で仕入れのルートがあったので、ペット用品は海外から輸入する事にしました。仕入れた商品をそのまま販売するだけではなく、さらに商品に付加価値を与えるためにプリンターでオリジナルの物を作れないかと思ったのが機械導入のきっかけです。
導入したシステムをどのように活用されていますか?
まだ商品の企画段階なので実際に作成した物の販売はできていません。
企画している商品はシャツ・スニーカー・バッグなどのグッズや、モバイルバッテリー・パスケース・ステッカー・缶バッジなど幅広いグッズ展開を考えています。
機械の操作がまだ慣れていないので試作を作りつつ、徐々に機械操作に慣れていこうと思っています。
ユーロポートを知ったきっかけとユーロポートから購入した決め手は何でしたか?
実は最初に機械を検討したときは別の販売店に相談をしていまして、刺しゅうや溶剤インクジェットプリンター、UVプリンター、シルクスクリーンなど一通りの機械についての説明を受けていました。
シルクプリントの実機が見たいとメーカーさん(理想科学工業)に相談したところ、ユーロポートさんを紹介してくださったことが知るきっかけです。
ユーロポートさんでは、デモンストレーションを行っていただいた際にざっくりと新規事業の内容や導入予定のシステムについてお話をしました。マイスクリーンのデモンストレーションの後には、ショールームに展示してある機械やサンプルを見ながら案内を行っていただき、取り扱っている機械の幅広さ、機械だけでなく資材なども取り扱っている事を知り信頼できる会社さんだと感じました。
その後、最初に検討していたメーカーとの商談が上手くいかなかったので、思い切ってユーロポートさんに一括して機械の相談をすることにしました。デモンストレーションの際の説明の丁寧さが印象に残っていたので、購入はぜひユーロポートさんからにしよう!と決めました。導入後も経験者がいない中操作方法の相談や、機械の相談に親身にのってくれるので頼りにしています。
導入の際に補助金を活用されたようですが、補助金を活用しようと思ったきっかけを教えてください。
以前も事業で補助金を活用したことがあったのでもともと補助金という制度がある事は知っていました。
今回も機械導入の際に販売店さんから補助金を案内されたので、活用してみようと思いました。
活用できる補助金はいろいろありましたが、採択率や、申請項目、計画している事業の内容、導入したい機械、規模感などさまざまな事を考えた時に「ものづくり補助金」が今回の導入に一番向いている補助金だと思いました。
補助金の申請準備から採択まででどのくらいの期間でしたか?
全体でおおよそ3~4ヵ月ほどかかりました。
事業計画書や書類の準備に1ヵ月程度、申請してから採択までが2~3ヵ月程度かかりました。事業計画書の準備では、販売する予定の商品の市場規模の調査、販売経路の設計などを行って事業計画書に落とし込みました。
その他にもウェブの構築、機械導入の準備などを他社とやり取りしていました。
申請後は採択まで2~3ヵ月程度審査の期間があり、採択といった流れでした。
現在は事業の進捗を報告している段階で、今後販売の準備が整ったら補助額が給付されるので早ければ年内中(2022年内)に受給される予定です。
申請する際に気を付けていたことはありますか?
補助金の内容、意味を理解することが重要だと考えていました。
今回はものづくり補助金を使って申請をしましたが、この補助金は何のためにあるのか?といった目的を理解し、申請内容がその補助金の目的から大きくずれていないか?という部分を確認しながら事業計画書などの書類を作成しました。
ものづくり補助金の目的に沿った内容だったことが今回の採択の大きな決め手になったと感じています。
補助金の申請で難しかったことはありますか?
書類の申請をする部分が難しかったです。
社内に申請関係に詳しいスタッフがいるのでスタッフと相談しながら申請を進めていきました。
Gビズ(ジービズ)というシステムを使ってのネット申請の部分が特に難しかったので主に書類の作成は私(森田さん)が担当し、申請の部分をスタッフに手伝ってもらいながら進めました。 補助金申請は複雑な部分が多いので詳しい人がいないと、個人で進めていくのはなかなか難しいと思います。
補助金を活用して良かったことを教えてください。
今回は「コロナ特例枠」での採用でした。全体費用の3分の2(上限1,000万円)の補助が受けられたので、費用負担の面でとても大きなメリットがありました。
また、社内リソースを使って補助金を取得できたことにより関係各社から補助金の相談を受けることが多くなりました。商談時にプリント事業の相談と合わせて補助金の相談も受けることにより商談がスムーズに進んでいると感じています。これを機に補助金のサポート事業の展開も視野に入れることが出来ました。
別の角度でのメリットの話になりますが、申請時に事業計画書を準備したことにより事業開始前に現場視点も含めた計画を立てられたことがとても良かったと思います。本来新規事業に対して事業計画を立てることは当たり前に必要ですが、どうしてもなんとなくでスタートしてしまう部分があるのが現状です。
そういった中で、詳細に計画を書面に落とし込んだことにより事業内容の見直しを繰り返し行えたことが良かったと思います。
今後の事業の展望を教えてください。
まずは新規事業の販売を開始することが最優先です。 まだ商品の企画、準備段階なので試作品を作成しつついち早く機械操作に慣れ販売開始できる準備を整えていければと思います。
販売経路の準備も整ってきているのでウェブでの販売を開始させていければと思います。
また、商店街組合でプリンターを導入したことを伝えたところ、新しい仕事につながりそうなお話もいただけているので、ペットグッズに限らずオリジナル製品の開発の請負いや、OEM受託など幅広くプリンターを使って事業を広げていければと考えています。
- 今回導入した機械 -
- 株式会社arps様 -
公式ホームページ
https://arps-inc.co.jp/
SuIH(ペット用品販売サイト)
https://suih.jp/
Printing Printed(オリジナルグッズ製作受注サイト)
構築調整中(2022年11月22日現在)
https://printing-printed.com/
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