- 株式会社サインプラス様とは -
株式会社サインプラス様は、昭和53年に「看板の中里」として創業。
手書き看板やアクリル切り文字製作からスタートし、現在は幅広いプリント技術を活用した事業を展開しています。
今回はサインプラス様がDTFプリンター「MIMAKI TxF150-75」を導入した背景や導入後の効果について、同社代表取締役の中里様よりお話を伺いました。
- 今回導入した機械 -
サインプラス様では、長年にわたりシルクスクリーン印刷、カッティングによるラバー加工(アイロンプリント加工)、トナー印刷、ガーメントプリンターなど、多様な技法を駆使してウェアプリントに対応してきました。
しかし、この多様性が逆に課題となる場面も多くあったといいます。
「各加工方法には一長一短がありました。案件に応じて最適な加工方法を選ぶ必要がありましたが、その使い分けが複雑で、作業効率やコストが悪化する原因になっていました」と中里様は振り返ります。
特にシルク印刷では製版の手間が大きく、追加注文や小ロットの案件が入るたびに新たな対応が必要になることが課題でした。
さらに、高温プレスが必要なラバー加工では、生地への影響が懸念される場面もあったとのことです。
多様な加工方法の課題を解消するため、サインプラス様はDTFプリンターの導入を検討し、複数の機種を比較しました。
中でも一部の海外製プリンターは、白インクの隠蔽性やRIPソフトの使い勝手に課題があり、安定性の面で不安が残る結果となりました。
「他の機種も調査しましたが、白インクの削り幅調整や出力の安定感に課題があるものが多く、全体的な性能ではTxf150-75が最も優れていると感じました」と中里様。
最終的にTxf150-75を選んだ理由については、「白インクの隠蔽性や発色、RIPの操作性と機能性が非常に高かったこと、さらにMIMAKI製品に対する信頼感が決め手でした」と語ります。
また、出力幅が大きく、簡易テントの名入れなど従来の機械では対応が難しかった作業も可能になる点も重要なポイントだったそうです。
Txf150-75の導入により、業務フローは大きく変わりました。
現在では、同社のウェアプリント加工の90%以上がDTFで対応されており、「製版やカス取りの作業がほぼなくなり、作業効率が格段に上がりました」と中里様は語ります。
特に、従来のシルク印刷やラバー加工で対応していた案件に対し、DTFシステムで作成したサンプルを提案したところ、「仕上がりの品質が既存のシステムよりも優れている」と顧客から高評価を受け、切り替えもスムーズに進んだとのことです。
これにより、細かいデザインや複雑なロゴの案件も対応可能になり、製品クオリティがさらに向上しました。
また、まだ比較的新しいプリントシステムであるDTFをいち早く導入したことで、同業他社からの出力依頼も増えています。
「DTFプリンター導入の先行者として、他社に対する優位性を持てている点が大きいです。
同業者の中にはまだDTFの知識や運用に課題を抱えているところも多く、その分こちらに依頼が来る機会が増えています」と中里様は話します。
さらに、同社では今後シート出力サービスを拡大し、一般顧客への対応も視野に入れています。
「プリントマニュアルを作成し、さらなるサービス拡大を目指しています」と今後の展望も明かしてくださいました。
Txf150-75の仕上がりについて、中里様は「DTFならではの微細な表現力としなやかな質感は、従来のラバー加工やシルク印刷では難しかった部分です」と評価します。
特に低温で圧着が可能な点は、生地への負担を軽減し、より多様な素材に対応できるというメリットを生み出しました。
これにより、顧客からの満足度も向上し、リピート率の増加につながっています。
また、シェイカーの操作性や使い勝手についても「インクの乾きやパウダー定着のバランスが非常に良く、仕上がり品質が安定しています」と高評価。
同時に、使い勝手に関しても「プリンターとシェイカーの連動がスムーズで、作業工程の無駄が減りました」とのことです。
シェイカーの選定に際しては他社メーカーとも比較したといいます。
「他社製品にはパウダーの循環機能やコンパクトなサイズなどの魅力的な機能もありましたが、全体のバランスで見るとTxf150-75と組み合わせた際にユーロポートさんのシェイカーが最も優れていました」と中里様は語ります。
特に他社製品と比較したうえで総合的な性能の高さが決め手となりました。
「シェイカーの導入で、作業効率はもちろん、安定した出力品質が得られるようになり、作業の流れがさらにスムーズになりました」と満足感を示しています。
Txf150-75の導入後、サポート体制の充実がサインプラス様の業務を強力に支えています。
導入直後にはプリンターに初期トラブルが発生する場面もありましたが、「MIMAKIさんが迅速かつ的確に対応してくれたおかげで、問題をすぐに解消できました」と中里様。
また、シェイカーに関する不明点やトラブルが発生した際には、販売代理店のユーロポートが迅速に対応。電話やメールでのやり取りがスムーズで、複雑な問題にも丁寧に対処してもらえる点が特に信頼できるといいます。
さらに、導入後も営業担当者から定期的に連絡があり、「困っていることはないか」「追加のサポートが必要ではないか」といった確認を親身になって行ってくれている点に満足しているといいます。
「販売代理店やメーカーのサポート体制が整っていることで、安心してTxf150-75を活用できています。さらに、トラブル事例の共有が進むことで、今後のサポート体制もさらに強化されることを期待しています」と中里様は語ります。
最後に、中里様はTxf150-75について次のように語ります。
「現時点で、これほどバランスの取れたDTFプリンターは他にありません。作業効率の向上や安定した出力、使い勝手の良いRIP、そして充実したサポート体制。どの点を取っても満足できる機種です。
迷ったらこれを選べば間違いないと思います。」
さらに、「既に使われている言葉ではありますが、DTFプリンターはウェアプリント業界における真のゲームチェンジャーだと実感しています。」と語っていただきました。
- 今回導入した機械 -
- 株式会社サインプラス -