カッティングマシンとは、自分で作成したデータ通りに自動で素材をカットしてくれる機械です。
その中でも彫刻に対応し、金属やアクリルにも使えるシルエット社製の「キュリオ2」をご紹介します!
今回は、実際にアクリル素材を使って彫刻してみた様子を交えながら、キュリオ2の魅力や使い方をご紹介します。
作品の幅を広げたいハンドメイド作家や副業クリエイターの方、彫刻加工に挑戦したい方はぜひ参考にしてください。
キュリオ2とは?

キュリオ2は、シルエットシリーズの中でも珍しい「フラットベッドタイプ」のカッティングマシンです。
素材を固定したまま、上部のキャリッジ(刃)が動く仕組みのため、加工中のズレが起きにくいという特長があります。
また、最大20mmまでの厚みのある素材をセットでき、粘着マットを使わずに加工できる点が大きな特長です。
彫刻用ツールを使えば、アクリルや金属などの硬質素材にも対応できるため、作品の幅がぐっと広がります。
彫刻機能の特長と対応素材
キュリオ2最大の魅力は、カットだけでなく「彫刻」ができること。
専用ツールを使うことで、以下のような素材に繊細な彫刻を施すことができます。
- アクリル板
- 金属プレート(アルミなど)
- 木材

また、キュリオ2の彫刻ツールには太さが2種類あり、違った表現が楽しめます。
ソフトウェア「Silhouette Studio」と連携することで、線の太さや深さ、スピードなどを細かく調整でき、初心者でも安心です。
実際に彫刻してみたレビュー
今回は「透明アクリル板(3mm厚)」に文字を彫刻します。
素材を静電テーブルにセット → 彫刻ツールを装着 → ソフトでデザイン設定 → 彫刻スタート → 完成、という流れで作業します。
用意するもの

- 小型カッティングマシン(シルエット社製 キュリオ2)
- ダストトレイ
- パワーエングレイバー
- A4用紙
- ボールペン
- マスキングテープ
- 彫刻する素材※
厚さ20mmまでの素材をセット可能ですが、20mm厚そのものを切削できるわけではない点にご注意ください。
作業手順
彫刻時には静電テーブルは使用せず、専用の「ダストトレイ」に差し替える必要があります。
ボールペンはツール1にセットし、彫刻用パワーエングレイバーはツール2にセットします。
ペン書きをするA4用紙をセットし、用紙が動かないようにマスキングテープで固定します。
一度ダストトレイとの距離を測ります。
ツールホルダーが「1」になっているか確認します。

次に、素材を置く位置にしたい四角を選択し、赤色の「選択したすべての線を使用」を押します。
その後、「送信データに変換」を行い、送信ボタンを押すとペン書きが始まります。

ペン書きで完成した位置に素材を置き、静電吸着機能は使用できないため、素材をマスキングテープなどで手動で固定し、素材の厚さを測ります。
削りカスが機械内部に入るのを防ぎ、故障を防止するための重要なポイントです!

先ほど使用したペン書きのデータは「選択した線を無視」で選択解除します。

ツールホルダーを「2」に変更します。

彫刻したい文字を選択し、青色の「選択したすべての線を使用」を押して彫刻データに変換します。
その後、送信ボタンを押すと彫刻が始まります。

彫刻が終わったら、削りカスを軽く吹き飛ばして完成です!

彫りの深さも均一でズレもなく、表面がざらざらとした彫刻ならではの風合いに仕上がります!
ツールの交換も工具不要で簡単に行えるため、作業の切り替えもスムーズ。
細かな調整や多素材対応とあわせて、非常に使い勝手の良いハイスペックな一台となっています。
ユーロポートの安心サポート
キュリオ2は高機能な分、「最初の設定が難しそう」と感じる方もいるかもしれません。
でもご安心ください。ユーロポートでは
- 無料会員登録をすれば、購入前でも視聴可能な動画マニュアルを提供
- メール・電話などでのサポート対応
- 彫刻用素材やツールもまとめて購入できる
など、初心者でも安心して導入できる体制を整えています。
まとめ
キュリオ2は、カットも彫刻もこなせるハイスペックなカッティングマシンです。
- オリジナルの雑貨・アクセサリーを作りたい
- ワンランク上の作品づくりに挑戦したい
- 他の作家との差別化をしたい
平面だけではなく“立体的な質感”の表現も可能で、あなたのクリエイティブの幅をぐっと広げてくれる一台です!
ハンドメイド作家や副業クリエイターの『次の一手』として、非常に頼れる存在です。
今より一歩進んだ作品づくりに、ぜひ活用してみてください。













