ミマキのプリント&カット対応溶剤インクジェットプリンター「CJVシリーズ」は、サイン・ステッカー業界でたくさんの方に活用されています。
しかし、「CJV150」「CJV200」「CJV300Plus」「CJV330」と4モデル展開されており、機種選定でお悩みの方も多いのではないでしょうか?
- 自分の主力業務に最適なモデルを知りたい
- 導入の決め手となる機能的な違いを比較したい
- 価格、生産性などからおすすめの1台を見つけたい
今回は、そんなお悩みを抱える皆様にぜひ確認していただきたいポイントをお伝えし、あなたのビジネスに最適な1台を見つけるお手伝いをいたします。
ミマキ溶剤プリンター「CJVシリーズ」が選ばれる理由
他社製品と比べたCJVシリーズの強みは何といっても、プリント&カット機としての高い安定性にあります。
長尺でもズレずにカットでき、印刷からカットへの移行もスムーズなため、ステッカーやラベル、車両用ロゴなどの大量生産でも生産性をしっかり確保できます。
また、用途によって選べる機種のラインナップの幅広さも魅力です。
エントリーモデルなら「CJV150シリーズ」、もっと機能をそぎ落とし、シンプルながら生産性は担保できる「CJV200シリーズ」、
高機能・高速を何より求めるなら「CJV300シリーズ」や「CJV330シリーズ」と幅広く、【幅・速度・インク】において選択肢があるため、目的や用途に合わせピッタリの1台を選ぶことができます。
特に、シルバーインク(メタリック)やオレンジインクに対応した機種が選べる点も、他社にはない広色域と高付加価値な表現を可能にするCJVシリーズならではの魅力です。
CJV150/200/300Plus/330シリーズ ざっくり比較表
| CJV150シリーズ | CJV200シリーズ | CJV300Plusシリーズ | CJV330シリーズ | |
|---|---|---|---|---|
| 位置づけ | エントリーモデル | バランス&扱いやすさ◎ | スピードと機能性を両立 | 生産性と自動化の最高峰 |
| インク | ◎ CMYK+Wh/Lc/Lm/Lk/Or/Si ホワイト・シルバー対応 |
△ CMYK+Lc/Lm/Lk/Or |
◎ CMYK+Wh/Lc/Lm/Lk/Or/Si ホワイト・シルバー対応 |
〇 CMYK+Wh/Lc/Lm/Lk/Or ホワイト対応 |
| 印刷速度※ | △ 16.0m²/h |
〇 20.0m²/h |
◎ 32.7m²/h |
◎ 30.0m²/h |
| 自動化機能 | × | × | △ IDカット搭載 |
★ XYスリッター搭載 |
4色(CMYK)、Standard指定、バナーへの印刷の場合
また、CJV150-160、CJV200-160、CJV300Plus-160、CJV330-160での数値
選定ポイント
「CJVシリーズ」は特に、①搭載できるインクの色数や種類、②機械の生産性、③自動カット機能など独自機能の充実度などに違いがあります。
お客様の事業にあわせ、最適な1台をお選びください。
ポイント①インクで選ぶ
CJVシリーズは、ホワイトインクが搭載可能な機種とそうでない機種に分けられます。
ホワイトインクは透明フィルムや色付きのメディアに印刷する際、CMYKインクの下地として使用することで、色の鮮やかさや隠蔽性(透けにくさ)を確保するために必須です。
また、メタリック表現を可能にするシルバーインクが搭載可能かどうかも、機種選びの重要なポイントです。
- ホワイトインクが搭載できる機種
- CJV150シリーズ、CJV300Plusシリーズ、CJV330シリーズ
- シルバーインクが搭載できる機種
- CJV150シリーズ、CJV300Plusシリーズ
また、搭載できる溶剤インクは「SS21」「SS22」の2タイプです。
「SS21」は業界随一の耐候性及び乾燥性で業界からの信頼が厚く、長く選ばれ続ける溶剤インクです。
そこからさらに進化した新インク「SS22」は従来のインクより臭気を40%低減しました。
世界的に使用規制が強化されている成分(GBL)も含有しないため、環境にも優しいインクです。
また、「SS22」は600mlインクパック対応のエコカートリッジをご選択いただくことで、440mlインクパックと比べインクコストが15%抑えられます。
- 「SS21」が搭載できる機種
- ⇒CJV150シリーズ、CJV200シリーズ、CJV300Plusシリーズ、CJV330シリーズ
- 「SS22」が搭載できる機種
- ⇒CJV200シリーズ、CJV330シリーズ

ポイント②生産性で選ぶ
ミマキの「CJVシリーズ」は、最大印刷幅や印刷速度によって生産性が大きく変わります。
ヘッドの数と印刷速度をチェック!
まず注目すべきポイントはヘッドの数と印刷速度です。
シングルヘッドモデルはシンプルな設計だからこそ、クリーニング時間やメディアの自動調整時間の短縮につながりますが、さらに高い生産性を求めるなら双方向から印刷できる2ヘッドモデルがおすすめです。
特に、「CJV330シリーズ」から新搭載の「330エンジン」は、シリーズ最速の印刷速度を誇ります。この技術は「CJV200シリーズ」にも採用されており、同シリーズはシングルヘッドでありながら、従来の「CJV150シリーズ」より高い生産性を実現しています。
| CJV150シリーズ | CJV200シリーズ | CJV300Plusシリーズ | CJV330シリーズ | |
|---|---|---|---|---|
| ヘッド数 | 1 | 1 | 2 | 2 |
| 印刷速度 | 16.0m²/h | 20.0m²/h | 32.7m²/h | 30.0m²/h |
4色(CMYK)、Standard指定、バナーへの印刷の場合
また、CJV150-160、CJV200-160、CJV300Plus-160、CJV330-160での数値
印刷幅をチェック!
機種により、セットできるメディアの幅と印刷幅が異なります。
ステッカー、POP、ラベルなどの加工なら比較的小さいモデルを、サイン、内装などの用途なら印刷幅の大きいモデルをと、用途にあった印刷幅の機種を選ばれるケースが多いですが、印刷幅は生産性にも直結します。
例えば、印刷幅が600mm以上の機種であれば、A3サイズのメディアが2枚面付できます。印刷幅が600mm未満の機種と比べると単純に2倍の生産性をあげることができる計算です。
このように、複数メディアを面付することで生産性を大幅に向上させることができるため、高い生産性を求めるなら最大印刷幅も確認しておくことをおすすめします。
ポイント③カット機能の充実度や独自機能で選ぶ
「CJVシリーズ」の大きな特長は印刷と同時にカッティングができる「プリント&カット」機能です。
しかし、ハイエンドモデルでは、さらに「後処理の自動化」に直結する独自機能が搭載されています。
生産性を左右する「XYスリッター」と「IDカット」
「CJV330シリーズ」には、「XYスリッター」が搭載されています。これは、印刷後のメディアを縦方向(X)と横方向(Y)に自動で裁断する機能です。
カッティング後に行っていた手作業での断裁工程が不要になり、作業時間を大幅に短縮できます。


また、「CJV300Plus / CJV330シリーズ」には「IDカット」機能が採用されています。
この機能は、印刷開始時にメディアの情報を表すIDを自動で読み込み、カッティングデータと紐づけます。これにより、PCに戻る必要がなく、連続して多くの加工をミスなく処理できます。

あなたにぴったりの1台はこれ!
これまでの特長や選定ポイントを踏まえ、あなたのビジネスの課題を解決するピッタリの1台をご紹介いたします。
- 安価な導入コストと高付加価値インクなら → CJV150シリーズ
- 扱いやすさ・導入コスト・スピードのバランス重視なら → CJV200シリーズ
- 高速性とシルバーインクの両立なら → CJV300Plusシリーズ
- 究極の自動化とスピードなら → CJV330シリーズ
CJV150シリーズ

CJV150シリーズはコストを抑えながら、高性能な大判プリント&カット機の導入をされたい方に特におすすめのシリーズです。
エントリーモデルながら800mm幅の大判印刷に対応しているほか、鏡面のような美しい輝きを放つシルバーインクも搭載可能で、表現力にも定評のあるモデル。
加工範囲の小さな小型機や卓上モデルからのステップアップとしてもおすすめの1台です。
| CJV150-75 | CJV150-107 | CJV150-130 | CJV150-160 | |
|---|---|---|---|---|
| 最大加工幅 | 800mm | 1,090mm | 1,361mm | 1,610mm |
| 最大メディア幅 | 810mm | 1,100mm | 1,371mm | 1,620mm |
| 外形寸法 | 1,965(W)×700(D)×1,392(H)mm | 2,255(W)×700(D)×1,392(H)mm | 2,525(W)×700(D)×1,392(H)mm | 2,775(W)×700(D)×1,392(H)mm |
| 重量 | 126kg | 142kg | 157kg | 168kg |
CJV200シリーズ

CJV200シリーズは、だれでも扱えるシンプルな操作性と生産スピードを両立したい方におすすめです。
シングルヘッドながら、CJV330に搭載の330エンジンを搭載しているため、CJV150シリーズより印刷スピードは速く、CJV330シリーズよりメンテナンスコストを抑えることができるバランスのとれた1台です。
ホワイトインク、シルバーインクが搭載できないため対応インクはシンプルですが、シンプルゆえの扱いやすさと低い導入コストを実現しています。
高い生産性が求められながら、溶剤機を扱う使用者が多い現場にもおすすめです。
| CJV200-75 | CJV200-130 | CJV200-160 | |
|---|---|---|---|
| 最大加工幅 | 800mm | 1,360mm | 1,610mm |
| 最大メディア幅 | 810mm | 1,370mm | |
| 外形寸法 | 1,960mm×748mm×1,370mm | 2,520mm×748mm×1,370mm | 2,770mm×748mm×1,370mm |
| 重量 | 105kg | 130kg | 140kg |
CJV300Plusシリーズ

CJV300Plusシリーズは、高速性と特殊色シルバーインクによる付加価値の両方を諦めたくない方におすすめの主力機です。
2ヘッド構成による高い生産性(32.7m²/h)と、シルバーインクに対応している点が最大の特長です。
「高速でシルバーを使ったサインを大量に作りたい」というハイレベルな要望に応えることができるため、高い生産性が求められる現場で主力機として活躍します。
また、IDカット機能など生産効率を高める独自機能も搭載しており、価格と性能のバランスに優れています。
| CJV300-130 Plus | CJV300-160 Plus | |
|---|---|---|
| 最大加工幅 | 1,361mm | 1,610mm |
| 最大メディア幅 | 1,371mm | 1,620mm |
| 外形寸法 | 2,525(W)×700(D)×1,392(H)mm | 2,525(W)×700(D)×1,392(H)mm |
| 重量 | 167kg | 178kg |
CJV330シリーズ

CJV330シリーズは、生産性と後工程の自動化を究極まで追求する方に最適な、フラッグシップモデルです。
シリーズ最速の印刷速度に加え、最大の特長は「XYスリッター」です。印刷後のメディアを縦横自動で断裁するため、カッティング後の手作業による断裁工程をほぼゼロにします。
この「後工程の自動化」が、長時間稼働、長尺サインの制作、人件費削減といったトータルコストダウンを後押しします。
メディアチェンジャーなどの独自機能も搭載し、「とにかく生産効率を上げたい」という事業者様に選ばれています。
| CJV330-130 | CJV330-160 | |
|---|---|---|
| 最大加工幅 | 1,360mm | 1,610mm |
| 最大メディア幅 | 1,370mm | 1,620mm |
| 外形寸法 | 2,920(W)×1,215(D)×1,305(H)mm | 3,170(W)×1,215(D)×1,305(H)mm |
| 重量 | 363kg | 373kg |
まとめ
今回、ミマキ溶剤CJVシリーズ全4モデルを「インク」「生産性」「独自機能」の観点から比較しました。
ご自身の事業にあわせた最適な1台をお選びいただければと存じます。
ユーロポートでは、お客様のビジネスに寄り添い、最適な機種選定から設置後の運用サポートまで一貫して行っております。
どの機種が本当に必要か迷われた際は、ぜひお気軽に専門スタッフにご相談ください。














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