刺しゅう加工の注文を受けているものの、実際の加工はすべて外注しているという事業者様も多いのではないでしょうか。
外注は設備を持たずに仕事を受けられる一方で、次のような課題もあります。
- 外注先との納期調整に時間がかかる
- 小ロットの注文では外注費が割高になりやすい
- 急な追加注文や短納期の依頼に対応しにくい
- 繁忙期には外注先の生産状況によって納期が左右される
こうした課題を解決する方法のひとつが、刺しゅう加工の一部内製化です。
すべての加工を自社で行う必要はありません。社名や個人名、ワンポイントロゴなど、比較的シンプルな刺しゅうから内製化し、複雑な加工は引き続き外注する方法もあります。
この記事では、刺しゅう加工を一部内製化するメリットや外注との使い分け方、内製化におすすめの業務用刺しゅうミシン3機種をご紹介します。

刺しゅう加工を一部内製化する3つのメリット
1. 納期を調整しやすくなる
刺しゅう加工を外注する場合、外注先への発注や加工スケジュールの確認、完成品の配送などに時間がかかります。
特に繁忙期は外注先の受注状況によって納期が延びることもあり、お客様の希望に合わせたスケジュール調整が難しくなる場合があります。
自社に刺しゅうミシンを導入すれば、加工スケジュールを社内で管理できるため、短納期の注文にも柔軟に対応しやすくなります。

2. 小ロットや追加注文に対応しやすくなる
「ユニフォームを1着だけ追加したい」
「スタッフが増えたので、同じロゴを刺しゅうしてほしい」
こうした少量の追加注文は、外注先の最低発注数量や加工費、納期の関係で対応が難しいことがあります。
刺しゅう加工を一部内製化すれば、1点からの名入れや少量の追加注文にも対応しやすくなります。
また、試作品を社内で制作し、お客様に仕上がりを確認していただくこともできます。

3. 外注費を見直し、利益率の改善につなげられる
刺しゅう加工を外注すると、加工費に加えて送料などの費用が発生する場合があります。
定期的に受注している社名刺しゅうやワンポイントロゴなどを内製化すれば、案件によっては外注費を抑え、利益率の改善につなげられます。
ただし、内製化にはミシンの導入費用だけでなく、糸や下糸などの材料費、作業にかかる人件費も必要です。そのため、どのくらいの生産量で導入費用を回収できるかを事前に確認することが大切です。
導入費用の回収や採算性についてお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
担当スタッフが現在の受注状況や加工内容をお伺いし、内製化に向けた機種選びをサポートします。

どんな刺しゅうを内製化する?外注との使い分け方
刺しゅう加工は、すべてを内製化するのではなく、外注と内製化それぞれのメリットを活かして使い分けることが大切です。
例えば、納期の調整が必要な小ロットの注文や、定期的に発生する社名・個人名の刺しゅうは、内製化することで対応しやすくなります。
一方、大きなサイズの刺しゅうや複雑なデザイン、大量生産が必要な案件などは、引き続き外注した方が効率的な場合もあります。
具体的には、次のような使い分けが考えられます。
| 内製化を検討しやすい加工 | 外注を継続する候補 |
|---|---|
| 作業着への社名・個人名刺しゅう | 背面などの大きな刺しゅう |
| ユニフォームへのワンポイントロゴ | 色数が多く複雑なデザイン |
| タオルやポーチへの名入れ | 特殊な素材への加工 |
| 少量の追加注文 | 大量生産が必要な案件 |
例えば、ユニフォームへの刺しゅうなら、ワンポイントロゴなどは社内で、色数の多い複雑なものは外注するという方法があります。
また、オリジナルグッズ制作なら、ポーチやタオルへの名入れを内製化し、特殊な素材への刺しゅうや複雑なデザインは従来の外注先に依頼することもできます。
加工できる内容はミシンの刺しゅう範囲や使用する枠、素材などによって異なるため、まずは受注頻度の高い加工から内製化を検討することで、自社に必要な機能や生産性も判断しやすくなります。
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内製化

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外注

刺しゅう加工の内製化におすすめの業務用ミシン3選
刺しゅう加工の内製化には、ブラザーの業務用刺しゅうミシン「PRシリーズ」がおすすめです。
今回は、加工内容や受注量に応じて選べる3機種をご紹介します。
PR1X|シンプルな名入れから内製化を始めたい方に
PR1Xは、1本の針を搭載した業務用刺しゅうミシンです。
社名や個人名、ワンポイントなどの刺しゅうに対応でき、比較的小規模な内製化から始めたい事業者に適しています。
十字レーザーによる位置合わせ機能を搭載しており、刺しゅう位置を確認しながら加工できます。
また、文字刺しゅう用のフォントも内蔵しているため、名入れ加工にも活用できます。
ただし、複数色のデザインを刺しゅうする場合は、色替えのたびに糸を交換する必要があります。
そのため、単色の名入れや加工点数が比較的少ない事業者におすすめです。
PR680W|加工効率も重視して内製化したい方に
PR680Wは、6本の針を搭載した業務用刺しゅうミシンです。
6色の糸をセットしておけるため、セットした糸色を使うデザインであれば、色替えのたびに手動で糸を交換する必要がありません。
例えば、社名や個人名だけでなく、複数色を使用した企業ロゴやワンポイントデザインなど、幅広い注文への対応が考えられます。
また、十字レーザーによる位置合わせ機能や、文字刺しゅうに便利な内蔵フォントも搭載しています。
刺しゅう加工では、実際に縫っている時間だけでなく、糸の交換や位置合わせなどの準備作業にも時間がかかります。
PR680Wなら、複数色のデザインを加工する際の糸替え作業を減らせるため、作業効率の向上につながります。
名入れから複数色のロゴ刺しゅうまで、幅広い注文を日常的に受けている事業者にとって、対応できる加工の幅と作業効率を両立しやすい1台です。
PR1060W|多色デザインや生産性を重視したい方に
PR1060Wは、10本の針を搭載した業務用刺しゅうミシンです。
10色の糸をセットできるため、色数の多いデザインでも糸交換の手間を抑えられます。
さらに、カメラを使った位置合わせ機能を搭載。刺しゅうする素材とデータを画面上で確認しながら、位置や角度を調整できます。
同じデザインを複数配置できるマトリックスコピー機能も備えており、ワッペンの制作などにも活用できます。
多色デザインの注文が多い事業者や、加工の効率化・対応範囲の拡大を重視したい事業者におすすめです。
3機種比較表
| PR1X | PR680W | PR1060W | |
|---|---|---|---|
| 針数 | 1針 | 6針 | 10針 |
| 主な用途 | 名入れ・単色中心 | 名入れ・複数色ロゴ | 多色ロゴ・幅広い加工 |
| 糸替えの手間 | 多色加工では交換が必要 | 6色をセット可能 | 10色をセット可能 |
| おすすめの事業者 | 小規模に始めたい | 作業効率も重視したい | より高い生産性を求めたい |
【番外編】VR100|名入れ刺しゅうを中心に内製化したい方に
名入れ刺しゅうを中心に内製化したい場合は、ブラザーの「VR100」も選択肢のひとつです。
VR100は、ネーム刺しゅうに特化したシンプルな1針仕様の業務用刺しゅうミシンです。
コンパクトな設計で設置スペースを抑えられるほか、LEDポインターで針落ち位置を確認できるため、刺しゅう位置を合わせやすいのが特徴です。
また、自動針穴糸通し機能や、名前・文字の刺しゅうに活用できる内蔵フォントも搭載しています。
作業着やユニフォームへの社名・個人名など、名入れ加工を中心に社内対応したい事業者におすすめです。
まとめ|刺しゅう加工の内製化は、受注内容に合った機種選びから
刺しゅう加工を内製化する際、すべての外注業務を自社に切り替える必要はありません。
現在の受注内容から内製化しやすい案件を選び、外注と上手に使い分けることで、納期調整や小ロット対応の柔軟性を高められます。
また、業務用刺しゅうミシンを選ぶ際は、価格だけでなく、加工内容や作業効率も重要なポイントです。
「今外注している刺しゅうは、どこまで内製化できる?」
「自社の受注量なら、どの機種が適している?」
そんな疑問がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。現在の受注内容や加工したい商品に合わせて、最適な刺しゅうミシンをご提案します。











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