ウェアプリントビジネスの現場では、カッティング・溶剤インクジェット・DTF・昇華転写・ガーメント・シルクスクリーンプリント・刺しゅうといった様々なシステムが活用されています。
この中でも、スポーツユニフォームのような高発色・高耐久を求められる用途においては、実は「溶剤プリンター」こそが真の力を発揮することをご存知でしょうか?
本記事では、溶剤プリンターの基本から、他のシステムとの違い、ユニフォーム用途での活用ポイント、そして最新機種「VG3シリーズ」が特におすすめな理由までをわかりやすくご紹介します。
「ユニフォーム作成に合うプリンターを探している」「他システムとの違いが知りたい」「VG3って何がいいの?」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
溶剤プリンターとは?
溶剤インクを搭載したインクジェットプリンターです。
溶剤インクは耐候性・耐水性に優れ、塩ビやターポリンといった素材にも印刷が可能です。
インクを素材表面に浸透・定着させることで、強い密着力と耐久性を持ちます。
印刷には「受理層」がある専用メディアを使用しますが、用途に応じた多彩なラインナップが存在するのも大きな魅力です。
屋内外の大型看板、イベント装飾、オリジナルグッズ、そしてアパレル用途のユニフォーム作成にも幅広く利用されています。
溶剤プリンターの活用事例
溶剤プリンターはフルカラー印刷が得意で、さらにオレンジ/グリーンなどの特色インクがある機種も。その色表現力や耐候性・耐水性が特長です。
屋内外の大型看板、ポスターやイベント装飾、ウェアプリント等のオリジナルグッズ作製などに利用されています。
溶剤プリンターと他のシステムの特長比較
溶剤プリンター | DTFプリンター | 昇華転写プリンター | シルクプリンター | |
---|---|---|---|---|
○ オレンジ・グリーンなど特色インクあり、色域が広い |
特色インク | × (CMYKのみ) |
× (CMYKのみ) |
○ 特色インク・ラメインクなど多岐 |
○ 鮮やかではっきり |
発色 | △ やや劣る |
○ 色鮮やかな表現が可能 |
○ 色鮮やかな表現が可能 (1色ずつ版でするため滑らかなグラデーションは難しい) |
○ ラミネート加工で紫外線劣化を抑えることも可能! |
耐候性 | △ | ○ 擦過性に強く、色落ちしにくい |
○ インクが厚いため、変色・劣化に強い |
綿・ポリエステル・ナイロン | 印刷メディア | 綿・ポリエステル・ナイロン | ポリエステル加工素材のみ | 綿・ポリエステル・ナイロン |
○ 可能 |
濃色生地への印刷 | ○ 可能 |
× 向いていない |
○ 可能 |
このように1枚からフルカラー印刷に対応できる溶剤プリンターは、チーム名や個人名が入るスポーツユニフォームには特に向いています。
ユニフォーム作成で溶剤がおすすめな理由
様々なウェアプリント方法がある中で、ユニフォーム用途においては「溶剤プリンター」が仕上がり・作業効率・自由度の観点でおすすめです。
圧倒的な再現性と色表現
チームカラーや企業ロゴに多いビビッドカラーも、溶剤プリンターの広色域なら高精度に再現可能。
特にVG3シリーズは特色インク(オレンジ・グリーン・ライトブラック)も選択でき、仕上がりに妥協しません。
また、DTFなどのシステムと違いカストリが必要ではありますが、ユニフォーム作成でのロゴや背番号の印刷ではシンプルなため工数も少なく、むしろ溶剤プリンターが適しています。
シェイカーやパウダーなども不要で必要な機械・資材も少ないことも大きな魅力です。
幅広い素材対応で選択肢が多い
アイロンシートの種類が豊富。
グリッター・ストレッチ・ラバー系など、目的に応じた質感が選べます。
「再昇華」問題も、溶剤なら専用メディアでしっかり防止することができる
「再昇華」は、昇華転写されたポリエステル生地などにシートを熱圧着する際、熱によって元の昇華インクが再び気化して色がにじむ・混ざる・くすむという現象です。
他のシステムではこの問題が避けられないケースも多く、特にユニフォームなど昇華素材ベースで作られるアイテムでは致命的です。
しかし、溶剤プリントなら「再昇華防止メディア」を使うことで、この問題をしっかり回避できます。
▼再昇華防止メディア・再昇華しにくいメディアはこちらから
特に「VG3シリーズ」がユニフォームにおすすめな理由
ローランドDG「TrueVIS VG3シリーズ」は、プロ品質の出力を誰でも扱えるように進化したハイエンド×扱いやすさの両立モデルです。
- ✓ ここがポイント!
- 圧倒的な色域:オレンジ・グリーン・ライトブラックの特色インクにより、細かな色調も鮮やかに表現
- 高精細プリント:写真やグラデーションもなめらかで、ユニフォームの細部まで美しく再現
- カット機能搭載:印刷後の輪郭カットがそのまま可能。背番号やロゴを簡単にくり抜けます
- 誰でも使える操作性:タッチパネル操作で初心者でも迷わないインターフェース
まとめ
様々なウェアプリント方式がある中、実はユニフォーム制作においては「溶剤プリンター」が今も最適解の一つ。
特にVG3シリーズは、色域・仕上がり・使いやすさのすべてを備えた一台です。
印刷ビジネスの差別化や、ハイクオリティなユニフォーム作成を目指すなら、ぜひ一度「VG3シリーズ」を検討してみてください!