情報通の方なら近年「DTFプリント」「DTFプリントシステム」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。
今回は、特殊プリントの資機材を豊富に扱うプロ集団ユーロポートが最新の印刷手法「DTFプリント」についての基本的な情報を解説いたします。
この記事を読めばDTFプリントの基礎知識をしっかりと付けることができます。「DTFプリントとはいったいどういうものなのか」「DTFプリントのメリットを分かりやすく知りたい」と思っている方は是非最後までご覧ください。
目次
DTFプリントとは
DTFプリントは、「Direct to film(ダイレクトトゥフィルム)」の略称で、ウェアプリントの新しい手法です。
DTFフィルムと呼ばれる特殊なフィルムにプリンターで直接出力し、ホットメルトパウダーと呼ばれる粉をかけて転写シートを作るプリント方式です。
全く新しい製法で、現在プリント業界でとても話題になっています。
まず、DTFプリントについてお話しする前に、DTFプリントは2通りの方法があることをご紹介します。
1.DTFプリントシステムで行うDTF
DTFプリントシステムは、DTFプリンタ―とDTFシェイカー(自動パウダー付け+乾燥機)を使用して全自動で転写フィルムを作成する方法です。
- ■メリット
- ①作業工程の8割を機械が自動で行うため、人的コストが削減できる
- ②効率的な小~大量生産が可能
- ③ランニングコストが安いため、この1台でウェアプリントビジネスが始められる
2.ガーメントプリンタ―で行うDTF
ガーメントプリンタ―の場合は、ガーメントプリンターでフィルムに印刷し、ヒートパウダーを手作業でかけ、ベーキングしてDTFプリントの転写フィルムを作成します。
- ■メリット
- ①ガーメントプリント特有の前処理加工が必要なく、前処理跡も付かない。
- ②従来のガーメントプリントだと印刷しづらいポケット、縫い目の近く、靴下、肩のワンポイント、ロンTの袖、Tシャツのタグなどあらゆる場所にプリントが可能。
- ③ガーメントプリンターがすでにある場合は、パウダーとフィルムを購入するだけですぐに始められるので初期費用が抑えられる
- 対応機種が限られます(SC-F2150、SC-F2250、GTX ※GTXは別途専用ソフトが必要。)
今回は「1.DTFプリントシステムで行うもの」をメインでご説明いたします。
基本的なDTFのメリット
作業工程の8割を機械が自動で行うため、人的コストが削減できる
DTFプリントシステムのプリンタ―とシェイカーを導入すると、効率よく転写フィルムを作成できるので人的コストを削減しながら、生産性の高いビジネスが可能です。