今回は、ガーメントDTFの特長や仕上がりを実際の印刷サンプルをもとにご紹介します。
実際どこが便利なの?と疑問をお持ちの方はもちろん、ウェアプリント初心者の方に向けてもわかりやすく解説しています。
また、話題沸騰中の「DTF印刷」がガーメントプリンターで可能なことはこちらの記事でご紹介しております。
ぜひご確認くださいね。
直接印刷と比較した際のDTF印刷のメリット
DTF印刷にはいくつかメリットがありますが、ガーメント(直接印刷)と比較した際に特筆すべきは、
- 前処理加工が必要なく印刷効率が高いこと
- はっきりとした発色
の2点です。この2つの特長について、実際のサンプルを見ながら紹介します。
黒や紺などの濃色Tシャツへの印刷も簡単!
DTF印刷なら、直接印刷では必須だっためんどうな前処理加工がいりません。そのまま濃色生地への印刷ができます。カラーインクの下に下地となる白版をひいているので、パキッとした発色に仕上がります。
▲先にカラーを印刷し、下地となる白版を後から印刷します。
▲黒色Tシャツ・綿素材
使用機種:SC-F1050(DTF印刷)
はっきりとした仕上がりに。
ポリエステル生地への印刷
濃色Tシャツと同様に、ポリエステル生地への印刷時にも前処理加工はいりません。前処理剤を塗布するという手間がなくなるので印刷効率がかなり上がります。スポーツウェアやチームTシャツなどで使用されることの多いドライTシャツの作製が簡単です。
▲ポリエステル素材
使用機種:SC-F1050(DTF印刷)
DTF印刷とガーメントプリント(直接印刷)の使い分け
ガーメントプリンターを使用してDTF印刷を行う醍醐味が、「印刷方法の使い分け」です。
デザインや顧客の要望、印刷する素材などに応じて2つの印刷方法で柔軟に対応できます。1枚からの注文が多いオーダーグッズビジネスや店頭サービス等でも大活躍します。
デザインで使い分ける
写真データのグラデーションもDTF印刷・直接印刷の両者で綺麗に表現できます。
DTF印刷はフィルムを転写する印刷方法なので、細すぎる線は得意ではありません。デザインに応じてDTG(ガーメントプリンターでの直接印刷)と使い分けるのがおすすめです。
▲薄ピンク(淡色)Tシャツ・綿素材
使用機種:SC-F1050(DTF印刷)
▲ポーチ・綿素材
使用機種:SC-F2250(DTF印刷)
動物の角や木の実など細かなデータも転写できました。グレーやベージュなどの中間色もきれいに発色しています。
▲転写後のDTFフィルムはこんな感じ。まるで抜け殻のようです。
目指す仕上がりで使い分ける
DTFは転写印刷なのでどうしても「貼った感」が出ます。特にベタ(塗り)の表現の多いデザインは顕著で、通気性も損なわれます。生地馴染みの良さや通気性を叶えるならガーメントプリント(直接印刷)がおすすめです。
▲グレーTシャツ・綿素材
使用機種:SC-F1050(DTF印刷)
▲白Tシャツ・綿素材
使用機種:SC-F1050(DTG印刷 ※直接印刷)
生地馴染みがよく、綿Tシャツの風合いを活かすことができます。
デザインの幅が広がるDTF印刷
DTF印刷のもう一つのメリットは、細かな位置合わせがしやすいことです。直接印刷の場合、袖やポケットなど狭い範囲やワンポイントの印刷は少しテクニックが必要になりますが、DTF印刷ならだれでも簡単にプリントできます。
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▲帽子・ポリエステル素材
使用機種:GTXpro(DTF印刷) -
▲首元のタグ(紺色Tシャツ)・綿素材
使用機種:SC-F2250(DTF印刷) -
▲長袖部分(紺色Tシャツ)・綿素材
使用機種:SC-F2250(DTF印刷) -
▲ポーチ・綿素材
使用機種:SC-F2250(DTF印刷) -
▲DTFフィルム
使用機種:SC-F2250
DTFフィルムの必要な部分だけを切り取って転写することもできます。作成後のDTFフィルムはストックしておくことができます。
まとめ
DTF印刷・直接印刷にはそれぞれ特長があります。
ガーメントプリンターを使用すれば、その2種類の印刷方法のメリットを「いいとこどり」することができます。
2つの印刷方法の苦手なことを補ったり、得意な部分を活かしながらデザインや提案の幅を広げることができます。
DTF印刷のメリット
- パキッとした鮮やかな発色
- 黒いTシャツやポリエステル素材へ手早く印刷できる
- ワンポイントなど位置合わせが簡単
- 複数のデザインを一度に印刷できるので効率が良い
直接印刷のメリット
- 生地の柔らかな風合いや通気性を活かすことができる
- インクが染み込むような独特の仕上がり
- 線や文字など細かなデザインの印刷が得意
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